ゲシュタルトの祈りを人間関係に悩む娘に紹介したはなし
先日、ティンエイジャーの娘が、お友達との関係でちょっとぼやいていたので、
「ゲシュタルトの祈り」を紹介したところ
思いのほか、感銘を受けていました。
今日は、それについてのつぶやきです。
ゲシュタルトの祈り
わたしはわたしのことをする
あなたはあなたのことをする
わたしはあなたの期待に応えるために生きているわけではない
あなたもわたしの期待に応えるために生きているわけではない
わたしはわたし
あなたはあなた
もしも偶然わたしたちの心が触れ合うならば
それは素敵なことだ
もし触れ合えないとしてもそれは仕方のないことだ
わたしはわたしのために生きる
あなたはあなたのためにきる
わたしはわたし
あなたはあなた
ドイツの精神科医が、セラピーとして始めた「ゲシュタルト心理学」から由来しているというこの文言。
ご存知の方も多いと思います。
わたしも以前、声に出して読みたくなって、
ライブで読んだりしました。(いつもながら、思いつきでライブ・・・)
さて、娘の話に戻ります。
娘のぼやきというのは、
Mちゃんという友達が、仲良くなればなるほど、
胸のうちを明かしてくれるようになり、
それはいいんだけど、
だんだんエスカレートしてどうしていいかわからない・・という内容でした。
あ、娘のことをちょっと紹介しておきますね。
愛読書は「嫌われる勇気」
という、ちょっと変わった16歳で、ひとりでいることが好き。
そんな娘のぼやきというのは、
Mちゃんの気持ちはわかるけど、同意できない。娘からすると
「そんなん言うんやったら付き合わへんかったらええやん」っていう感じなんだけど
これをストレートに言っていいものか・・・ということでした。
この話がきっかけになって、
娘の「友達との関わり方」にまで、話が発展していきました。
要は、
・なんかさー、女子ってさー、(自分も女子ですが)ひとりでいるのが寂しいから、友達になろーって
いう感じの人が多いような気がして、それがどうも自分は理解できない。
・そうじゃなくって、「この人が好きだから」とか「この人といると楽しいから」っていう気持ちで友達に
なるのが、いいと思うんやけどなぁ。
・「ひとりでいるのさびしい」から、ひとりでいる私のことを誘ってるって感じで、それは私は楽しくないんだよなぁ
・・・・👀なるほど。
私は、おおきくうなずいて、
「寂しいからこの人と一緒に居よ、っていう動機で人と仲良くなっても、
その寂しさは満たされないから、友達ジプシーになったりするよねー」
などと言いながら、「コイツ16歳にして、なんだかよくわかってやがるな・・・」とちょっと
自分の16歳のときのこと思い出し(・・・あ、もちろん私は、そのころは何もわかっていませんでした。)
感心したりしてました。
でも、そんな娘も、そのMちゃんのことで悩んでいて、
Mちゃんの助けになりたい、Mちゃんを傷つけたくない、
Mちゃんの話を聴いてあげたい・・・でも・・・どうしよう。
と、なっているわけで、
そんな、16歳に、あーだこーだ言ったり、「こういうふうに考えてみたら」とか「私だったらこうするかな」とか
言ったところで、反抗心が生まれるだけだし・・
いつもだいたいは、だまって聴いていることが多いんですが、
ふと、「ゲシュタルトの祈り」が、頭に浮かび、
「ゲシュタルトの祈り、知ってる?」っていうと
「何それ?!」って言って、娘、すぐググってました。
よほど、タイミングがよかったようです。
そして、それを音読しはじめた娘。
「おおー」という感嘆符を時折はさみながら、最期まで読んで、
これ、Mちゃんに教えてあげよかな・・・とか言いながら、
手帳に、写し書きしてました^^
人というのは、自分の鏡みたいなものであって、
その人がいるから、自分のことがわかる。
みんな大切ですね。
だからこそつい「わたしとあなた」を混同してしまい
あなたの悲しみは私の悲しみ・・・ってなって、
一緒に悩みまくったり、本人以上に悩んだりしてしまうことも
あるかもしれません。
そんなときにこの
ゲシュタルトの祈りの「わたしはわたし、あなたはあなた」
や
嫌われる勇気のアドラー心理学でいう「※課題の分離」
の考え方を知っていると、
よけいなお世話をしてしまうこともなく
相手の心の中を決め付けることもなく
あるいは、自己犠牲的な考え方をしてしまうこともなく、
相手と自分を大切にできると思うのです。
「私は私 あなたはあなた」だからこそ、
相手の考えを尊重することもできるし
私の考えも尊重できる。
結局・・・・
「Mちゃんはそう思うんだね。」と受け止めて
「私はこう思う」を尊重して(相手に伝えるかどうかは、娘次第)
相手のためになるかどうか・・は考えず(それはわからないから)
自分の心に嘘をつかずに行動できるといいね。
ということに収まった感じです^^
※課題の分離 については、以前のブログで書いてました^^
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