朗読会 知覧の遺書 に向けて
今日は、午前中は「テルサ 楽しい朗読」午後は「テルサ 花クラス」いつもながら両方とも内容の濃い教室でした。
「楽しい朗読教室」は、ご体験の方も含め6名の参加者さん、「花クラス」は、11名の参加者さん。👏
どのシーンを切り取っても素晴らしかったです。
もはや「楽しい朗読教室」は
「楽しいどころではない朗読教室」笑
今日もいろいろ考えさせられる時間となりました。
今日はその「楽しいどころではない朗読教室」のことを少しご紹介します。
今日取り組んだのは
こちらの本から、著者の高岡修さんの解説
目次 でいうといちばん最初の「陸軍特別攻撃隊」〜散華した若き命の物語〜の中の文章を学びにつかわせていただきました。
特攻隊員の父の手記のことを解説されている部分から、
このマーカーの部分です。
(映像暗くて、しかも書き込みだらけのでごめんなさい🙇♀️)
なぜこの部分なのか、それは私が以前に取り組んだことがあったから、という単純な気持ちから選びました。
一回やってるから・・・(何かお伝えできるだろう)という安心感とともに、この題材を学びたかったからです。
(ところが、もうすっかり漢字が読めないことに気づき落胆することにはなったのですが・・・)
ほんとうは父の手記の箇所を、全て朗読していただきたかったのですが、黙読だけにとどめ、マーカーの箇所のみ。
同じところを皆さん順番に読んでいただきます。気づきと学びが深まります。いつも他の題材でもこのように進めていくことが多いです。
が、
今日は、いつもとわけが違いました。
みなさんの顔つきも違います。
順番に声に出して感じたことを共有していただき、
改めて、読み手さんの知識や経験・感じ方・捉え方・表現の仕方が、素晴らしいと感じました。
私は何にもできません、できるわけない。・・・と、また落胆することになりました。
(しかも自分が10年前朗読したことを思い出して、より落胆)
ですが、立場上、落胆ばかりしていても仕方ありません。
そんなところは、置いておいて、とにかくみなさんには何か得ていただかなければなりません。
・・・そんな心配もご無用でした。
さすが。
みなさんは、一度声に出され、他の方の朗読を聞かれ、十分に何か大切なことを得られているようでした。
「目をおおった」この言葉に何が込められているか?
「神々しくも勇ましく美しく立派な我が子たちの姿」この文章に込められた本当の親心とは?
あるいは、
これが父でなく母が同じ場面に遭遇したときはどんな言葉をしたためるだろう・・・
感情を表に出すのがいいのか、出さない方がいいのか・・・
など、読み手さんの心の中では葛藤がありながら声に出され、ご自身が感じる気持ちに向き合っていらっしゃいました。
それは、いつものレッスンより、静かに、そうされていると感じました。
声に出すと感極まり涙が出てしまう、胸が詰まる。
その思いも共感しました。
そして他にも、読みてのみなさんに共通する思いがありました、それは
「私がこれを朗読してもいいんだろうか・・」ということでした。
みんな、一緒です。
みんな、そう思っているんです(ね)
この思いを共有できてよかった・・・と思いました。
知覧の遺書の朗読会は5月24日ですが、それまで朗読者がいろいろ感じ考えて、自分のできる読み方を選択し、声を出します。
会までに知覧特攻平和会館に行く(行った)という方もお見受けしています。
私も2月に行く予定です。
ですが、我々、戦争を知らない子供達でありながら、これまでいろんな機会で戦争のことをみたり聞いたりしてきました。
戦争のことを、まったく知らないことはないはずです。今現在も起こっている戦争の情報はいろんなメディアから知ります。その都度心を痛めています。
だから・・・・
こんなこと言うと「それは朗読者として失格」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
私は、
この本を熟読し、現地にも行き、関係ある資料も調べ、知識を深めて、朗読に向き合わないといけない
ことはない。と思います。
今のご自身のお持ちの感性、知識があれば、(みなさんほんとに十分だと今日感じました)
この、目の前にある言葉・文章から、あらゆる感情を汲み取り、
それを声に出すことができると思います。
まずは上手に読もうとせず、感じるままに、声に出してみましょう。
そのために、日頃から、ご自身の感じ方に気づいて、心を見てあげてくださいね。
そう、思いはひとつ!
「この方々が、届けたかったこの言葉を、われわれ朗読者が代弁することができる、そんな機会をありがとうございます。」
いつもお読みくださりありがとうございます\(^o^)/
みなさんが自分の心に正直に過ごされますように^^
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