「お父さんの形見をそばに置いて朗読したい」知覧の遺書の朗読者さん
朗読まつりの練習は、順調に進んでいます。
全部で21演目。どの演目にも「作品のなかのドラマ」「練習のドラマ」「演者さんの人生のドラマ」があり、いろんな意味でドラマティックになることだと思います。
読む箇所や、曲のことや、演出のことや、小道具(みなさん色々工夫されてます^^)など、悩むことはありますが、創り上げる楽しさもあります。
今回の、テーマ「和」に沿って、2部の最後は、知覧特別特攻撃隊員が残した「遺書」の朗読があります。
この演目は、チーム戦です。4名の方の朗読で、ストーリー性ある構成でお届けしたいなと思っております。
が、まだ構成ができていない状況です。皆さんと一緒に考えたいと思います^^
昨日は3名の方と練習をしました。
鳥濱トメさん役のMOTOKOさん、特攻隊員の遺書を朗読されるまさしさん、そして隊員の日記を読まれる予定のちかこさんです。
どうしてもこの演目は「楽しく笑顔で!」・・という訳にはいきませんが、みなさんの心は穏やかに、よい時間となりました。
朗読者さんは、すでに思いを持って取り組んでくださっています。
まさしさんは、偶然(お互い驚きました)知覧特攻隊のことに以前から興味を持たれていて、知覧まで行かれたこともあったそう。
この機会にご縁を感じてくださっているとのこと。昨日も特攻隊に関する本をたくさん持ってきてくださいました。
ちかこさんは、同じ年頃の息子さんがいらっしゃるとのことで、母の視点、息子さんの視点、両方を感じながら取り組んでくださっています。
MOTOKOさんは、以前から知覧の遺書の朗読に取り組まれていて、トメさんはもうご自身の中にいらっしゃるようなそんな感じかもしれません。
そんなMOTOKOさん、お父様の大切な形見をお持ちくださいました。
お父様が持っておられた軍隊手帳です。
写真ではわかりにくいですが、丈夫そうな素材でできており、中身は上質そうな和紙にたくさんの文字。どこに戦いに行かれたか、そのような経緯が書かれていました。父様の手の汗やその場の空気、もしかしたら私共の想像を絶するような場面をこの手帳は見ていたかもしれません。ただの「汚れ」や「年季」ではない質感を感じました。
MOTOKOさんは、このお父様の手帳を、本番の日も側に添えて朗読されます。
MOTOKOさんの朗読をお聞きになって、お父様の魂はどのように思われるでしょう・・・
お父様、ハンサムですね。
MOTOKOさん、貴重な形見のお写真の提供、ありがとうございます。
(お父様は生還されたから、こうしてMOTOKOさんと出会えたんだなぁ・・・と思うと、じわっとします。)
今日もお読みくださりありがとうございます\(^o^)/
みなさんがドラマティックな人生を楽しまれますように^^