栞 (しおり)

ちょっと家族の話②(備忘録)

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父と過ごした、一ヶ月

 

余命一ヶ月。

そう言われても、最初はどこか現実味がありませんでした。

 

何せ、生命エネルギーがあるタイプ(に見えていた)

30年前にステージ4のがんを克服した経験もある。

 

 

父自身も、できるだけ家にいたかったようです。

病院嫌いでもありましたし。

 

ただ、痛みは想像以上だったようで、結局、救急で病院へ。

そのまま入院となりました。

 

そして、ここからの一ヶ月は

短かったけれど、とても濃い時間でした。

 

今まで私は、「親子らしいこと」をしてきたかと言われると自信がありません。

 

大人になってからは、どちらかというと距離のある関係でした。

 

言い合いも多かった。

 

とにかくめんどくさい。

「また言うてるわ」

「もう放っとこ」

そんなふうに思った日もありました。

 

 

でもこうなったら流石に放っておけない。

 

今後のことを話したい、と、父から申し出があり、

今後のことを受け継ぐ時が来ました。

 

 

父のパソコンの中身(エクセル会計)ものすごくマメに作ってあったエンディングノート、

母の今後の段取り、父本人の他界後の段取り、(葬儀屋、連絡順まで全部決まっていた)

 

ものすごく嬉しそうに、はあはあ言いながら話してくれました。

(すごいやろ~!って感じで^^)

 

その時間、なんと6時間ほど。

(いつ息継ぎしてんの?というくらいでした。ほんまに肺がんなん?)

 

聞いてて何度も思いました。

 

・・・めっちゃ頑張ってる。

 

嫌になるくらい頑張ってる。

 

・・・これなんか既視感ある。

 

段取り好き(そこまでしんでもいいのに・・・)

妙なこだわり(わかってるのは自分だけ・・・)

一度決めたら意地でもやり切ろうとする(毎日しなくていいのに・・・)

そして、空回りする。(周り巻き込んでるし・・・)

 

ああ・・・

やっぱり親子だ。

 

私は、似てる・・・。

 

 

お互い、わかって欲しかったのか

 

 

私は長い間、父に腹を立てていました。

 

でも、その怒りの中には、

「わかってほしかった」

という気持ちがあったのだと思います。

 

でも・・・

 

もしかすると、一番「わかってほしい」と思っていたのは父だったのかもしれない。

 

と、今は思うのです。

 

 

不思議なくらい、守られていた

 

実は、一瞬だけ思ったことがあります。

 

「こんな時に……」

 

と。

 

母も父も大変になり、私は朗読まつりを抱えていて、仕事もある。

どうしてこのタイミング・・・と。

 

ほんの一瞬、そんなことが頭をよぎりました。

 

でも、不思議なのです。

 

結果として、私の仕事は、ほとんど通常通り進みました。

(弟が色々やってくれたことが一番でしたが、いろんなことのタイミングが良すぎました)

 

レッスンも、朗読会も、朗読まつりの準備も。

(虹クラスさんだけ式と重なり変更させていただきました)

 

周りの人にも助けられながら、驚くほど大きく崩れなかった。

むしろ、守られていた?と言ってもいいくらいでした。

 

今となっては思います。

父は娘孝行でした。

 

父と母、最後の再会

 

そして、もう一つ奇跡みたいなことがありました。

 

父と母は、別々の病院にいました。

 

ところが父の緩和ケア病棟が決まった先が、

なんと母の入院している病院だったのです。

 

父は旅立つ前日に転院しました。

 

そして翌日。

久しぶりに母と再会しました。

 

母は少し認知症もあり、状況をどこまで理解していたのかはわかりません。

 

でも、父がもう旅立とうとしていることは、わかっていたと思います。

母は父の手を握っていました。

 

父も、きっとわかっていた。

 

そう信じています。

 

そして私は、ずっーーーっと言えなかった言葉を耳元で何度も言いました。

きっと、しんでも言えないと思っていたことば。

 

「ありがとうやで」

 

 

今の私があるのは、やっぱり両親のおかげです。

 

楽しかったことも。

 

理解してもらえなかったと思って苦しんだことも。

 

全部、今の私につながっているのだと思います。

 

何より、父に

「頑張ったな」(いや、ほんまに頑張った!!)

「よくやったな」(母の役に立ってたで!)

と言えたこと。

 

本当に良かったと思っています。

 

父らしいお見送り

 

告別式の日。

棺には、お花だけでなく、

父の好きだったものも入れました。

 

 

ハッピーターン。

UFO。

キムチ。

 

……改めて並べると、なかなか強力なラインナップです。

 

葬儀場のスタッフさんも、少し困った顔をされながら、(はい、苦笑いでした)キムチを紙コップに入れてくれました。

 

会場にはほんのり(いえ、しっかり)キムチの香りが漂って(充満)していました・・・。

 

あと、

 

朗読まつりの招待券も、しっかり2枚入れました。

 

(昨年は、無断で楽屋に入ってきた)

※一昨年も侵入・・・(笑)

 

今年もまた来てくれるでしょう。

 

 

これにて、ちょっとややこしい家族の話①②はおしまいです。

 

ややこしいという言葉は、とても便利ですね。

この言葉の中には、いろんな意味が込められます。

 

愛おしさも入ってるかな。

 

さて、

わたしは通常運転に戻っております。

 

父に負けないくらい(張り合うつもりはないですが (笑))

頑張ろうと思います^^

 

お読みくださりありがとうございます\(^o^)/

今日もあなたの元気な声が響き渡りますように!

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