栞 (しおり)

思いを込めるってどういうこと?5分以内で朗読できる名作「海」太宰治

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今日の朗読は「海」

 

今日は、朗読に思いを込めるということをしたいと思います。

 

が、今日の朗読の前に

その「思いを込める」ってどういうこと?

ということを、私なりに考えて話してみようと思います。

 

いつもなんらかの思いは込めている

とは、思うのですが、

 

 

じゃあ、その思いって何ですか?

って聞かれたら、すっと答えられるでしょうか?

 

思っていることはあるのに、

それを言葉にするのって、そんな簡単なことではないですよね。

 

 

むしろ、言葉にしてしまうと・・・

 

その本当の思いが引っ込む、というか

薄まる?というか、

 

 

言葉にしようとすることで、ちょっと

本当に思っていることから外れることってないですか?

 

 

それは、意図して、本心から外しているのではなくて、

 

なんか、よく見られたい、とか、カッコつけたいとか、そういうことで

 

無意識に、無難な答え見つけて話している・・・

なんてこともあるのではないでしょうか?

 

 

だからこそ、自分の内面で感じていることには

常にていねいに向き合って、

 

それを正直に言葉にすることって

とても大切だと思うんですけれども

 

 

今日は、そういうことをしましょう、ということではなくて・・・。

 

 

朗読だからこそできる、思いの込め方。

 

について話たいと思います。

 

 

その思いというのは、

 

言葉にしてしまうと、

ちょっと、恥ずかしい

つまり、私ごときがいうことでは無い・・という恥ずかしさがあって

言えない。

 

ということであったり、

 

 

えーそれって、この話に関係ないやん」とか

「何も知らんくせに」とか、

思われちゃうんじゃないかな・・・というようなことを考えてしまって

言えない。

 

ということであったりするのではないでしょうか?

 

 

おそらく、感覚とか考えていることは

とても良いこと(自分にとっては)だったりするんですが、

とにかく、なんて言ったらいいかわからない。

 

きっと、知識も語彙も豊富な方だったら

上手く言えるんだろうな・・

 

ということなんです。

 

 

つまり、どういうことかというと、

 

言葉にはできないけど、しみじみ感じている

言葉にしてしまうと、本当の意味がなくなってしまうような繊細なこと

 

 

 

その思いを感じながら文章を読む、というのが、

 

今日の表題の思いを込めるということです。

 

 

・・・・・またわかりにくいでしょうか(・・?)

 

 

 

要は、心で感じているけど、知識や語彙が少なくて言葉にできないことを、込める

 

ということです( T_T)\(^-^ )

 

 

これは、わたくしが朗読の活動をするにあたって

大切にしていることNo.1といってもいい

 

朗読だったら、自分の気持ちを出せる

 

という、はじめのころに強く感じていたことでございます。

あ、またワタクシごとで失礼しました。m(_ _)m

自分の気持ちを

朗読というツールをお借りして表現してきたんでしょうね^^

 

 

さて、

 

 

今日の作品「海」

これなんですけど、何度も読んだことあり、聴いたことある作品です。

これも人それぞれの読み方がありますよね。

 

今日は、この本文、特に冒頭に目を通してて、感じることがあったんです。

 

それは、今の世界情勢に関することですが

 

例えば、この海でいうと

 

私は死んだって構わないが、

しかし、このこの頭上に爆弾が落ちたら、

この子はとうとう海というものを一度も見ずに死んでしまうのだ

と思うと、つらい気がした

 

ここを読んだ時

 

もし、今どこどこの国の人も同じような気持ちなのだろうか

 

もし、自分がこの立場だったら?

 

・・・・

 

と自然に感じて、なにか胸にくるものがありました。

 

 

それを言葉にするとなると、

 

今の世界情勢、特に戦争のことに当てはめて言おうとするならば、

相当の知識も必要で、事実を知る必要もあることだと思いますし、

 

もちろん憶測でものを言えることでもないと思いますし、

 

ましてや、自分の思い考えを安易に述べようものなら

 

間違った意味で伝わるかもしれない、

誰かを傷つけるような言動になるかもしれない。

 

・・・・ってことが、頭によぎったら

 

もう、どんな言葉を使って伝えたらいいかわからなくなってしまいます。

 

 

けれど、感じることって、必ずありますよね。

 

 

その、感じること、

ぼんやりでも、強くでも、なんか感じることを

 

 

感じるままに朗読したいと思います。

 

 

この、おはなしの舞台背景とは関係ない感情・感覚かもしれませんが

 

 

いったんそう感じたら、そう読んでみようとすること

これが、自分の素直な心と向き合うことになるのではないかと思うんです。

 

そして、これも朗読でアウトプット(誰かに聴いていただく)

してみるということでより、気づきがあるのではないか

と思うのです。

 

 

なので、今日は自分の朗読に対して、

 

 

「こう読もうと思った」とか

「こう読みたいからこうした」とか

「こうこう思ってここをこのように読んだ」とかいうことは

 

言葉にして振り返らずにいようと思います。

(と、言ってセルフレッスンをサボる笑)

 

 

でもこれ・・・・

 

大事ーーーー( ´ ▽ ` )

と思うことです。

 

 

さあ、どんな朗読になるか

また、自分の声を、あとで聴いてあげようと思います。

 

 

 

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