栞 (しおり)

寝落ち朗読ラジオ 注文の多い料理店 宮沢賢治作

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みなさまいつもありがとうございます。

stand fm 寝落ち朗読ラジオライブで、好きなおはなしのひとつ「注文の多い料理店」を朗読しました。

 

朗読の活動を始めてから宮沢賢治さんのおはなしを読む機会が多く、賢治作品が大好きになりました。

賢治さんのおはなしを声にだして読むと・・・

 

どうしてもこんなことがあるようで仕方ないということを

わたくしはそのとおりかいたまでです。

なんのことだかわけのわからないこともあるでしょうが、そんなことはわたくしにもわけがわからないのです。 

~注文の多い料理店 序 より 一部抜粋~

 

上記の一文のような気持ちに、わたくしもなります。

 

わけのわからないことが、ほんとうのことのように思う・・・まさにそんな気持ちを思い出します。

 

日常生活や人付き合いなどでも「やっぱり、こうなるんだね」ということ、ありますよね。

説明ができないけれども、きっとこれが真実なんだろうなと漠然と思うときの、あの感じ。

 

宮沢賢治さんのおはなしを読むと、自分にとっての「ほんとう」とは・・と考えさせられます。

でも難しく考えるのではなく、やっぱりぼんやりと。

 

同じ気持ちになる方も多いと思いますが、

賢治作品によく出てくる「ほんとうのさいわい」という言葉を口にすると、胸がきゅっとします。

その言葉に心が振り向いているからでしょうね。

 

さて、朗読をした「注文の多い料理店」は、「序」ではなくて、

童話の注文の多い料理店です。もう何度も朗読していますが、その時々によって読み方が変わりますね。

おはなしの受け取り方が変わっているからですね。

それは、自分が変化している証拠。

 

朗読は、自分自身とのコミュニケーション。

今日の私は何を感じ、どんな声を出すのでしょうか?

 

聴き手の方に届くように心を込めて読むからこそできる自分とのコミュニケーション。

今日も聴いてくださった方に感謝いたします。

 

 

 

 

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