人生経験が浅いと、いい朗読ができない?
今日のレッスンで、改めて
- 朗読はみんな違って、みんないいということ
- その人の人生が、声に出るということ
について考えさせられました。
人生経験が浅いと、いい朗読ができない?
ある方がこんなことをおっしゃいました。
「皆さん、人生経験があって素晴らしいなと思います。
私はまだまだ人生経験が浅くて…」
(゜o゜) ドキッ(と、した方いらっしゃるのではないでしょうか?)
この言葉、
私も朗読を始めた頃よーく言っていました。
どうしてこの話になったかというと、
「このあいだの発表会のあなたの朗読、とても良かったですよ」
とお伝えしたことから始まりました。
その方はその言葉を受け取ってくださり、
つづいて、先日の発表会の感想をおっしゃいました。
同じ作品を別の方が読まれているのを聞いて、全然違うように伝わったことが印象的だったとのこと。
「やっぱり、読み手さんのそれぞれの人生経験が声になって出るんですね」
と、おっしゃったあとに
「私はまだまだ経験が浅くて…」
と続いたのです。
年齢が声に深みを与えることもある
確かに、年齢を重ねた方の朗読は、
心に沁みます。
長い年月を生きてこられた方の声には
重みや説得力がありますし、
何かを乗り越えてこられたからこそ生まれる
優しさやおおらかさを感じることも多いです。
私自身、30代40代の頃は今より
「自分の声は薄っぺらいな」と感じていました。
ですから、
人生経験が声に出るというのは、
確かに一つの真実だと思います。
でも・・・
どんな年代にも「その人の人生」がある、というのも真実。
どんな年代の方でも、
その方なりの人生を生きてこられています。
例えばその方が30年生きてこられたとしたら、
その30年間の中で感じてきたことは
・悲しかったこと
・悔しかったこと
・苦しかったこと
・嬉しかったこと
・楽しかったこと
たくさんたくさんあったはずです。
そのことを、
私や他の方は知らないのです。
その方の人生で感じられたことはその方にしかわからない。
だからこそ、
どんな方の声も素敵。素晴らしい。
長くても短くても、生きているだけで何かが起こって何かを感じています。
だだ、その感じたことを自分の心の引き出しから取り出して、
声にのせる。
それだけで、その人にしかできない朗読になります。
その方の朗読が素晴らしかったのも、
まさにそれだったのだと思います。
「人生経験が浅い」は気にしなくていい
だから、
「私はまだ経験が浅いから」
と思う必要は、本当はないのだと思います。
どんな年代の方にも、
その人にしかない人生があります。
そしてその人生を、
聴き手さんは知らないのです。
だから、
今まで感じてきたことを
そのまま言葉に乗せて声に出す。
それだけで十分なのだと思います。
本当はそのことを、
今日その方にお伝えしたかったのですが、
時間がなくて言えませんでした。
なので、ここに書き留めておこうと思いました。
同じ作品でも、まったく違う物語になる
今日は、午後のレッスンでも、
同じことが起こりました。
体験の方が2名来てくださっていたのですが、
同じ作品を違う方が読むのを聞いて、
「全然違うお話に聞こえました」
とおっしゃったのです。
「一つの作品なのに、二度おいしいって
こういうことですね」
ああ、やっぱりそうなんだな、と改めて感じました。
私にとっては当たり前になっていたことでも、
初めて聞かれる方にとっては
とても新鮮で、
そして、楽しいことなのですね。
この楽しさを、もっと広げたい
「朗読」は、
同じ作品でも読む人によって、まったく違う物語に聞こえるときがあります。
そしてそこには、
その人の人生や感情が自然と表れてきます。
だからこそ、面白い!!
今日のレッスンを通して、
このような驚きや楽しさを
もっと多くの方に伝えていきたいと、
改めて感じました(メラメラ 笑)
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朗読に興味のある方は、
教室のレッスンでも体験していただけます。
はじめての方も多く参加されていますので、
どうぞお気軽にご参加ください。