娘の悪夢が、「夏目漱石 夢十夜」にそっくりだった話
最近のレッスンでは、
夏目漱石の「夢十夜」に取り組んでいます。
夢十夜は、第一夜から第十夜まである短編集で、
夢の世界を描いた、とても不思議な物語です。
今のところ、第九夜まで取り組み、
残すところはあと第十夜のみ。
レッスンのたびに新しい発見があり、
お仲間さんと一緒に楽しんでいます。
楽しい部分ももちろんありますが、
この作品はとても不思議な世界観なので、
朗読する時に頭を悩ませることもあります。
時には
「こんなに深く考える必要あるのかな?」
と思って、
みんなで笑ってしまうこともあります。
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今日家でボ〜っとしていると
娘がやってきて、
「最近、悪夢ばっかり見るねん〜」と言い出しました。
「どんな夢?」
と聞くと、
その夢の話を語り出しました。
それがなんと、
夢十夜の世界観にそっくりだったのです。
そうです、あの奇想天外な展開。
「なんで自分がここにいるのかわからない」
「なんでこんなことを思っているのか」
「意味わからんことを言っている自分」
という不思議な感覚。
さらに、
全然知らない人が突然現れて、
とんでもないことを話しかけてくる。
まさに「夢十夜」の世界そのもの。
特に、第七夜や第八夜の雰囲気に
よく似ています。
そこで娘に
「ちょっと、この話読んでみて」
と、夢十夜の第八夜を目の前で、朗読してもらいました。
すると娘は、
「え!なにこれ、わかる〜そうそう、こんなんやねん」と言いながら
興味深そうに読み始めました。
時には、吹き出しながら。
それが、聞いてて、とっても面白かったのです。
もちろん娘は朗読を習っているわけではなく、
上手に読もうとしているわけではありません。
ただ、
共感しながら読んでいて
その読み方は
棒読みでもないけど、表現豊かでもなく、
淡々なのに、笑っていて
抑揚豊かでもないのに、なんだか、聞いてる方もつられて笑ってしまう。
朗読技術的には、決して上手ではないけれど、
とてもよく伝わる読み方でした。
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なんでよく伝わったのか・・・・?
それは、
「わかる〜」
「そうそう、そやねん、こんなんやねん」
という気持ちで読んでいたからでしょう。
読んだあとも、
「この夢ほんま意味わからへんねん、もう怖い〜」
と、自分の夢の話で盛り上がっていました。
私は、つい、いつもの調子で、(←レッスンの時の調子)
「じゃあ次これ読んで〜」と「第七夜」を差し出したら
「もうええわ」と
あっさり、拒否されました。笑笑
(聞きたかったな〜、なんなら、全部 ^^)
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伝わる朗読で大切なことは
上手に読もうとすることではなく
「共感すること」
だということを改めて感じました。
そしてもう一つの発見は!
18歳の娘でも
「面白い!」
と感じながら読める作品だということ。
夏目漱石の作品は
難しい文学作品のように思われがちですが、
夢十夜は
「夢のリアル」が描かれているからこそ、
時代や年齢を超えて
共感できる作品なのかもしれません。
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今日の出来事は、
これから夢十夜を朗読していく上で
とても大きなヒントになりました。
朗読は、
解釈だけで作るものではなく
「共感」があるからこそ伝わりやすくなる!
そんなことを
改めて感じた、娘とのワンシーンでした。
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そういえば私は最近、
夢を見た記憶がありません。
見ているのかもしれませんが、
覚えていないのです。
なぜでしょう・・・(熟睡しているのでしょうか・・・)
みなさんは最近、
夢を見られましたか?
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